1年に12回しかない満月の夜。
石川賢治11年ぶりの最新作。
『月夜の晩に』
『宙(ソラ)へ』福岡県糸島半島2016年拠点を福岡の糸島半島に移し、石川賢治は新しい土地、新しい視点でこれまでの表現とはとは違う月光写真の創作に取り組みました。月の満ち欠け、潮の満ち引きを身近に感じながら、月夜の春夏秋冬を舞台に“地上の宇宙実感”をテーマに撮り綴った最新作が、この度写真集『月夜の晩に』として出版されます。そして月光写真展『月夜の晩に』が5月に大阪・大丸梅田店にて開催されます。
星空の下、月光を浴びいのちを輝かせ天空を仰ぐ植物や昆虫を捉えた作品群を中心に、北海道知床半島の流氷、初夏の青森県奥入瀬の清流、沖縄県竹富島の海に浮かぶ砂州、満月の下で咲きこぼれる桜など。北海道から沖縄まで、昼間とは全く違う表情の日本の月夜の原風景の数々。
また写真展では加えて 30年の満月の旅の代表作から、イグアスの滝(ブラジル・アルゼンチン)、モニュメントバレー(アメリカ)、ウユニ塩湖(ボリビア)、バオバブの樹(マダガスカル)、ヒマラヤ連山(ネパール)、艶やかな夜の花々なども合わせ、約100点の展示で月光写真の世界をオリジナルプリントで堪能して頂けます。
ほの暗く照明を落とし月夜を再現した会場では世界中のロケに同行した サウンドクリエーター中田悟氏が、石川の撮影する隣りで録音した満月の夜の自然音を流します。まさに目と共に耳でも「月光浴の旅」を体感して頂ける空間です。大丸梅田店に創られた満月空間へどうぞ“月光浴”をしにお出かけください。
新作写真展のご案内
満月の夜。それは地上と天体、宇宙が一繋がりになる時。
月光浴の旅を“体感”する14日間。
石川賢治月光写真展 月光浴
『月夜の晩に』
会期
2023年5月17日（水）～ 5月30日（火）
入場時間
10時〜19時30分（20時閉場）
※最終日は17時30分まで（18時閉場）
場所
大阪 大丸梅田店15階 大丸ミュージアム〈梅田〉
詳細
前売券
ローソンチケット（Lコード：59600）にてご購入頂けます。
https://l-tike.com/gekkouyoku2023
【イベント】
■ギャラリートーク
石川賢治が会場で作品を解説いたします。
5月20日（土）、5月28日(日) 午後2時～
■サイン会
5月20日（土）、5月28日(日) 午後3時〜
※イベント当日グッズコーナーにて写真集・DVDをお買い上げいただいた方、各日先着40名様にサイン会のご参加券を配布いたします。サインはお一人様１点までとなります。
※ギャラリートークのご参加には、写真展の入場券が必要となります。
新作『月夜の晩に』によせて
人類は宇宙時代に入ったと言われています。
民間人による国際宇宙ステーションへの宇宙旅行の実現や、
数多くの宇宙探査機が地球に映像を送り、
人々は宇宙を理解する機会がますます増えるでしょうが、
しかし宇宙をどれだけ実感しているでしょうか。
満月の明るさは太陽光の465,000分の１。
タヒチ、ヒマラヤ、ケニヤ、ハワイ島、ウユニ塩湖など、
満月の光を求めて世界を巡った30年間の旅にひとくぎりをつけ、
2016年、福岡県の自然豊かな糸島半島へ移住しました。
真の暗闇のある場所に暮らしながら、
いにしえから多くの人たちが愛でた月夜の晩に
“地上の宇宙実感”をテーマに撮影しました。
四季折々、満月の夜。月光に照らし出された草花やいきものに
古来からの力強い生命力を感じます。
足もとの草花や昆虫を通して天空を見上げると
満天の星と一繋がりになり、宇宙本来の姿に見えます。
私たちは宇宙と繋がっているのです。
石川賢治
「新雪の摩周湖」 北海道川上郡
「テングダケ」 福岡県糸島半島
「スギナ姉妹」福岡県糸島半島
「オオカマキリ」 福岡県糸半島
「月下美人」静岡県伊東市
「薮」福岡県糸島半島
代表作より「イグアスの滝と虹」 ブラジル
代表作より「イナズマと星」 アメリカ・モニュメントバレー
新作写真集
日本の春夏秋冬を舞台に、宇宙と繋がる神秘の世界を最高品質の印刷で表現した最新作。写真集としては例を見ない右開き、春夏秋冬の折々に添えられた石川賢治の言葉と、『月夜の晩に』に寄せる想いも縦書きにして、日本の書物の美しい佇まいを感じさせる本に仕上がりました。日本人の心象を深く愛し、百人一首や万葉集などの英訳に取り組んでいる翻訳家・詩人のピーター・J・マクミラン氏が英訳を担当しています。
