写真集
月夜の晩に 2023年出版 小学館日本の春夏秋冬を舞台に、月光に照らされた植物や昆虫、北海道知床半島の流氷、初夏の青森県奥入瀬の清流、沖縄県竹富島の海に浮かぶ砂州、満月の下で咲きこぼれる桜など。いにしえから多くの日本人が愛でた月夜の晩に、宇宙と繋がる神秘の世界を撮り綴った最新作。写真集としては例を見ない右開き、季節折々に添えた石川賢治の言葉と、『月夜の晩に』に寄せる想いも縦書きにして、日本の書物の美しい佇まいを感じさせる本になりました。百人一首や万葉集などの英訳に取り組んでいる翻訳家・詩人のピーター・J・マクミラン氏が英訳を担当しています。 |
月光浴 青い星 2017年出版 小学館石川賢治30年間の満月の旅 ベストショット写真集。 『満月の夜の、海の底から山の上まで』をテーマに、月光が差し込む水深4mの海底(パラオ)から始まり、サバンナの野生動物(ケニア)、壮大なスケールをみせるイグアスの滝にかかる夜の虹(ブラジル・アルゼンチン)、艶やかな花々、世界遺産・屋久島(鹿児島)の縄文杉、そして天空に浮かびあがるヒマラヤ連山(チベット)に至るまで。 旅するように巡る、青い星 地球の記録。 |
宙の月光浴 SPACE of SPRIT 2012年出版 小学館7年にわたって世界中の秘境を巡り撮影した今作のテーマは「月の光で見る聖地の空間」。 「宙(そら)の月光浴」と題した作品の数々には、静寂の中に地球の息づかいが聞こえる空間が広がっている。 夜の虹がかかるイグアスの滝、満月に照らされ光り輝くボリビア・ウユニ塩湖の塩の大地、バオバブの幹が月光に照らされたマダガスカル、稲妻が光るモニュメントバレーなど、人間の姿のない雄大な聖地の月の夜は、心を癒し、静かな気持ちにさせてくれる。 |
天地水月光浴 2006年出版 新潮社2003年の「京都月光浴」の出版で20年の満月の旅を一段落し、最初に月光写真と出会った時の衝撃を1枚の映像にとの新たなスタートをきった1冊。 全編を原始の風景が残るオーストラリア大陸でロケを行い、砂丘の古存木、グレート・オーシャン・ロードの絶景、湖面に写る星々等、満点の星の下で宇宙的な広がりを持つ大地を撮影しました。 テーマは無限に広がる地上の宇宙感覚。 |
京都月光浴 2003年出版 新潮社満月の夜に写真を撮り続けていると、慈照寺銀閣の庭園に辿り着くのは必然だろう。 室町時代、足利義政の別荘として建てられたここには、月を愛でるための庭がある。 月光を浴びた白砂を盛り上げた銀沙灘、円錐形の向月台。砂の表情も、紅葉の葉の色づきも、見事に写し撮られている。 将軍が眺めたであろう月夜の庭を、時を超えて目にすることができる。その他、龍安寺の枯山水の庭、懸崖造りの清水寺本堂、清水寺成就院の月の庭、鹿苑寺金閣など50余点を収録。 日本人と月との関わりの深さを再認識させられる一冊となっている。 |
地球月光浴 2001年出版 新潮社ヒマラヤの月、青白い光が雪に映えるチベットのチョーオユー山、ハワイの火山やタヒチの水平線。 神秘の花・月下美人が花を開く様子を写した連続写真や、ケニアで撮られた赤い月の光とライオン、チーターのカップルなど動物も登場する。 圧倒的な自然から草花まで、すべてを地球の姿として月光写真に取り組み続ける仕事の集大成ともいえる大型の写真集。 所収された30作品それぞれに付けられた撮影裏話を含む解説も面白い。 |
月光の屋久島 2000年出版 新潮社雨が多く、天候の変わりやすい屋久島に5年以上通いつめ、撮影された64点を収める。 太古の森は、月光の下でも微妙な色のグラデーションを見せ、苔は妖しい緑色を発する。 日本人として、生まれ育った国をじっくりと見つめてみたいとの思いから、各地を巡ったうえで選ばれた屋久島。 古代から人の手が入っていない地の満月の夜という舞台を得た感動が伝わってくる。 |
満月の花 1998年出版 小学館南方で撮影されたエキゾチックな花があるかと思えば、東京都稲城市で撮られたマツヨイグサもある。 ハワイ、サイパン、中国、日本など世界各地の森や野原で、満月の夜に撮影した草花ばかりを約80点収める。 昼間見れば変哲もないのに、なぜか妖しい雰囲気をたたえる草。 昼間より夜の方が元気を増す熱帯の花。デリケートであり、逞しくもある自然の小さな営みが集められている。 人知れずひそやかに咲く夜の花を、盗み見たうれしさと後ろめたさに似合う、ひっそりと開きたい小型の写真集。 |
大月光浴 1996年出版 小学館ニューヨークでの個展をきっかけに、東洋人であるとの自覚を新たにし、水墨画の世界を満月の光の中で見てみたいとの思いを抱く。 満月の光で撮影するという状況に、水墨画の世界というテーマ性が加わっての仕事で、安徽省や雲南省、四川省に取材した中国撮影の成果を中心にまとめた一冊。 B4判を横に使い、手前から開く作りの大型写真集のため、峨々たる岩山や、流れ落ちる滝を撮った作品の迫力が生きる。李白「静夜思」など、漢詩7篇が散りばめられ(詩監修と訳・松浦友久)、自然美に歴史の重厚さを加えて、創造の幅を広げてくれる。 |
神の降りた夜 1993年出版 集英社1991年から翌年にかけて、ハワイ島、メキシコ、タイなどを取材。 自然の中に女性を登場させるという、これまでにない試みを見せる作品を冒頭に配し、後半ではメキシコのチチェン・イツァーやグアテマラのティカル、ホンジュラスのコパンなどの遺跡にカメラを向けた作品を収める。 自然への畏怖の念を抱きつつ築かれた建造物や、刻まれた彫刻を撮ることで、人という存在と営みに迫る。 |
月光浴 1990年出版 小学館この本の写真は、すべて満月の光だけを光源として撮影された」。 満月の光で写真を撮るという、にわかには信じがたいコンセプトに多くの人が惹きつけられ、センセーションを巻き起こした写真集。 ネパールのアンナプルナ、月食の日の八ヶ岳、バリ島の渓谷、マウイ島で遭遇した月の虹、真っ赤なマグマが海に流れるキラウエアボルケーノ、サイパンの海底……。山の上から海底までというテーマで、60余点が編まれる。 「絶え間なく流れる水の動きと満月の夜は、すばらしく仲がいい」「波紋の砂に膝をつき、海中から満月を撮る」など、全作品に付けられる短い自作解説がなければ、月光だけとは信じられないほど、豊かな光と色に満ちた作品群。 作家・新井満が文章を寄せている。 |
DVD
DVD「月光浴 Moonlight Shower」 2006年発売 カルチュア・コンビニエンス・クラブ
神の山チョモランマ、ハワイの海の底、中国の水墨画の世界、マヤ遺跡、神木といわれる屋久島の縄文杉、ケニアのサバンナに横たわるライオン、タヒチの海と星、月下に密かに咲く花々…満月の夜に海の底から山の上までを撮り続けた20年の旅をまとめた石川賢治、初のDVD。
石川とロケを同行し満月の夜に録音されたフィールド・レコーディング・アーティストの中田悟氏による自然音と共に多くの月光写真を楽しんでいただける他、屋久島での月光写真撮影風景のドキュメンタリーや、特典映像として脳科学者の茂木健一朗氏と石川賢治の対談も収録。 |